最終更新日2024.05.12
みなさま、
こんにちは、こんばんは。
人生を毎日楽しむ「とし」です!
実家の押し入れを整理していると懐かしい漫画を発見。
『風魔の小次郎』(ジャンプコミックス、全10巻)です!
およそ40年ぶりに読みましたが、車田ワールド全開で面白かったです。
10巻で読み終えられる名作です。
大人買いで再読して、子どもの頃のワクワク感を思い出してみませんか?
蘭子さんの美しさは40年たっても健在で、
コミックス第1巻126ページ、156ページは一瞬で開くことができました!
硬派な男に憧れながら女子を追いかけて50年の私が、小学生の頃に心踊らせた漫画『風魔の小次郎』の魅力をみなさまにお伝えしたいと思います。
『風魔の小次郎』とは?
- 「中央アルプス不動岳の山奥深く、忍び(しのび)の風磨一族は時代の流れをこえて生き続けてきた。その里に修行にはげむ小次郎がいた。誠士館の夜叉一族、サイキックソルジャー飛鳥武蔵、華悪祟との聖剣戦争、新生風魔一族を標榜する死紋。次々に現れる敵に立ち向かう小次郎とその仲間たちの物語。」
『風魔の小次郎』の魅力6選
まずは風磨の小次郎のオススメポイントを箇条書きにしてみました。
- ①武器は「木刀」
- ②服装は「学ラン」
- ③名前を言えば発動する「必殺技」
- ④登場人物の「ネーミンング」
- ⑤真っ黒で登場、顔面偏差値で分かる「主要キャラ」
- ⑥始まりがいきなりで大雑把な「ストーリー」
①武器は「木刀」
登場人物が使うメインの武器は「木刀」です。
聖剣戦争篇では木製ではない剣も登場しますが、全て刃がありません。
40年前でももっと強力な武器はあったはずですが、実際に手に入れるこちができる木刀のカッコよさは抜群です!
木刀を手に一対一でしばきまくるシンプルな戦い方が、少年の心に突き刺さります!
私は手持ちの木刀にマジックで「風林火山」と書き込んで親にしばかれました。
②服装は「学ラン」
忍びはみんな学生か?
敵も味方も全て「学ラン」です。
当時の男子中高生はほぼ学生服だったので親近感は抜群!
不良への憧れも加味されて、背伸びしたい少年の心を鷲掴みです。
ちなみに女性キャラは全員セーラー服(ロングスカート)です。
小次郎の世界には学生服しか存在しないのか?とツッコミたいところですが、
カッコいいから問題ないのです!
③名前を言えば発動する「必殺技」
木刀や剣を駆使して生み出す「必殺技」は、その名前を叫ぶだけで炸裂する優れモノ。
聖剣戦争篇では、必殺技=剣の名前になってしまい少し残念ですが、『風魔烈風剣』『風魔死鏡剣』…聞くだけでテンション上がります!
神様か手品師でなければ実現不可能な技ばかりですが、必殺技発動時1ページぶち抜きの大見得はまるでその人物のブロマイド。
少年はもちろん、少女のハートも射抜きます。
④登場人物の「ネーミング」
歴史上の人物名を模したものが多いですが、漢字の当て方が秀逸です。
また剣の名前にも作者のネーミングセングが光ります。
いくつか紹介しますので、実際に読んでみてお気に入りの名前を見つけてください。
・竜魔(りょうま)
・林彪(りんぴょう) 小学生の私に一番インパクトを与えた名前です!
・サイキックソルジャー
・華悪祟(かおす) ほんまにカオス
・邪火麗(じゃっかる)
・死牙馬(しぐま)
・柳生蘭子(やぎゅうらんこ) 大好きでした❤️
名前だけでワクワクしませんか?
よくある名前にあえて「魔」の字を当てただ者ではない感を演出したり、名前だけで美人だが気が強いスケ番だと直感できたりするわかりやすさ。
そしてカタカナ名に当てた「夜露死苦」に通じる漢字のチョイスが、少年の心を虜にします。
「サイキックソルジャー」って造語だと思うのですがカッコよすぎませんか?
⑤真っ黒で登場、顔面偏差値で分かる「主要キャラ」
未知の登場人物を黒塗りにして読者のイメージを膨らませるという、素晴らしい表現方法を編み出しています。
しかも顔が見えると、「主要キャラ」か雑魚キャラか一目瞭然!それは「顔面偏差値の高さ=そのキャラの重要性」の公式が成り立っているからです。
私はザコ感あふれる雑魚キャラが、口程にもなくやられるところが大好きです。
おまけとして、真っ黒で登場し、真っ黒なままで消えていく…まさに忍びの生き様を体現した夜叉九人目の忍びがいました。
お顔拝見したかったなぁ。
⑥始まりがいきなりで大雑把な「ストーリー」
※ネタバレ有り
夜叉篇(1〜4巻)では、忍び集団である夜叉一族が関東一円の中高を制圧?するという、よくわからない状況から物語が始まります。
ちなみにやっていることは不良の喧嘩。
そこに助っ人として忍びを連れてくるのですが、普通ならまず警察呼ぶでしょう。
おそらく死傷者が多数出ているので即アウト、中高制圧どころか学校法人取り消しです。
聖剣戦争篇(4〜9巻)では、華悪祟の戦士たちが、十本の聖剣を手に入れるために各地の忍びを皆殺しにするのですが、そもそも聖剣って日本の忍びの所有物ですか?
そしていきなり四千年のスケールに飛躍した勢いで、月まで行ってしまいます。
NASAもびっくり、月面は足跡だらけだな。
お釈迦さま?まで登場して、最後は本当にカオスです。
風魔反乱篇(9、10巻)では、全身に包帯を巻くことで既存キャラを新キャラに再生する手法を確立!
マインドコントロールという現在に通じる着眼点に気づいた作者の先見性が光ります。
しかし、お山の大将になりたいレベルのわがままに端を発して、主要なキャラがあっけなく散ってく展開は少し残念な気がします。
特に小次郎のライバルである飛鳥武蔵が一度も登場しなかったことが悔やまれます。
『風魔の小次郎』を読んでみた感想
ツッコミどころは多々あり、いろいろ書きましたが、全部ひっくるめて
「いいんです!」「ワクワクするんです!」「面白いんです!」
強い敵がいるから立ち向かうというシンプルなストーリーが、理屈抜きでオヤジのハートを燃え上がらせました!
車田正美先生の作品にしては珍しく完結しています(続編があるようですが読んだことがありません)し、10巻で読み終えられる名作です。
再読して少年の頃のワクワク感を思い出してみてはいかがでしょうか。
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ご自身のスタイルに合わせてご活用ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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